先日のADDCの記事をMVPのもくだいさん(Japan Microsoft 365 Users Group主催)がリツイートしてくださったのですが、下記のような返信をされた方がいたので試してみました。
※SharePoint部分は影響が大きいので試してません。
前提
・onmicrosoft.com ドメインの作成は5つに制限されている。※一度追加すると削除はできない。
・SharePoint ドメインは自動で変更されない ※test.onmicrosoft.comでテナントを作った場合はtest.sharepoint.comになる仕様だが、新しくドメインを作っても変更されない
SharePoint ドメインを変更する場合
・SharePoint ドメインを変更することはPowerShellで対応可能(プレビュー)。ただし、SharePoint サイトと OneDrive アカウントの合計が 10,000 個以下の組織に限る。※組織でこの機能が有効になっていないケースはコマンドでエラーとなる。
・名前の変更に伴うリダイレクトは1年間である。
・SharePointのドメインの変更は1回きりである。(元に戻せないという意味)
参考:https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/change-your-sharepoint-domain-name
実際の画面
作業前の画面は下記の通り。
onmicrosoft.comのドメインをクリックすると下記の画面となる。
画面右下の部分の「onmicrosoft.comドメインを追加する(プレビュー)」をクリックする
onmicrosoft.com ドメインを追加する(プレビュー)という画面が表示される。
(画面が小さいので拡大)ドメイン名を入力して「ドメインの追加」をクリックする。
「閉じる」をクリックする。
ドメインの画面に新しく追加されたのが確認できる。
試してみた
新規ユーザー画面では2つのonmicrosoft.comドメインがあることが確認できる。
そのほかに試したことです。画像修正が多いので文字だけでごめんなさい。
・既存ユーザーのUPNが変更の際は新規画面も選択ができる。
・既存のonmicrosoft.comで作成したものが置き換わるわけではない。
・メールのsmtpとして新規ドメインは自動で登録されない。
・ドメインは自動で規定になるわけではない。
所管
プレビューであることからまだ評価するのは適切ではないが、テスト環境を構築したものをそのまま本番環境にするというケースではこちらの利用ができるものを推測します。
既存でテスト環境をそのまま本番環境で利用している会社の場合はSPOのURLを変更することによる大きな混乱が予想されるので慎重に計画することが必要になると思います。(利用者の規模が大きい場合は利用してから期間が経過してデータ量が多いと費用対効果で避けるでしょうし、面倒でやらない会社がおおいと推測されます。)
onmicrosoft.comが1つであるという先入観があるので。今後の問い合わせの際は嘘を言わないように気を付けなくてはいけない部分は注意が必要となります。
プレビューでなければすぐに案内したい会社があるために急いで簡易検証をしましたが、プレビューの状況でここまで大きな対応をするのは現時点ではなかなか勇気がいる作業なのでGAされた際に改めて動作確認したいなと思いました。