MCP試験を受けてみよう(2024年)

資格と勉強

業務で使う知識だけだと他社の方と会話するときにポイントがズレるということがあります。SIerなどで全体的にやっている方だったりすると網羅的に学ぶことができることもあるのですが、自分の会社の設定以上のことを知る機会は少ないと思いますし、情報源も個人ブログやSNSになりがちです。また、あれこれ職種問わずに検証のために手を動かすという方は比率的に少数なのかなと思います。
私が所属したISVという業種の場合は特定領域以外はやらないので、詳しいところと全く知らないところの差がかなりあったりしました。
「ジェネラリストになろう!」などという大げさな話ではないですが「少し視野を広げることで再発見もあるとおもうので勉強してみませんか?」という投稿となります。

「ISVの元現場責任者が考える資格について」というのを書いたことがあるので、よければこちらもご覧ください。(https://note.com/hero1008/n/n10f7b190c840

MCP試験ってなに?

Microsoft Certifications Programの頭文字をとってMCPと略しています。一言でいうとベンダー試験であり「マイクロソフト認定資格」とも言われています。書くまでもないですが国家資格ではなく民間資格となります。MCP試験はマイクロソフト製品に対する知識や技術を持つ人を認定する世界共通の試験です。

現行の資格:https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE2PjDI

何の試験を受ければいいのか?

自分が興味がある分野や業務で使う分野から受けていけばよいと思います。

試験は「アルファベット2文字」-「数字3桁」という仕組みになっており、アルファベット2文字がジャンルを表して、数字3桁で試験を分けています。900番台だけが特殊で「fundamentals(基礎/基本)」と言われるものに割り当てられており、初学者はこちらを受けることを推奨します(試験価格も安くなっている)

「アルファベット2文字」の部分をシンプルに区分けをしていくと下記のようになります。

MS-XXX ⇒ Microsoft 365関連の試験
AZ-XXX ⇒ Azure関連の試験
SC-XXX ⇒ Security関連の試験
PL-XXX ⇒ Power Platform関連の試験
MB-XXX ⇒ Dynamics 365関連の試験
AI-XXX ⇒ AI関連の試験
DP-XXX ⇒ データエンジニアリング関連の試験
MD-XXX ⇒ Microsoft 365 環境でのWindowsクライアント関連の試験

具体的には下記のサイトから左上のフィルターで絞っていくというのがわかりやすいかと思います。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/browse/?credential_types=certification}
※認定試験でフィルターをかけています

私も相談受けることあるのですが、Microsoft 365 を使っている人なら MS-900 でそうでないなら認証やセキュリティ周りから学ぶとよいかなと考えて SC-900 あたりを推奨します。

どうやって勉強すればいいのか?

AZ-900 のサイトを例に記載をしていきます。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-fundamentals/?practice-assessment-type=certification

URLのサイトの画面中ほどに下記のような画面が表示されるかと思います。
このトレーニングを受けるのですが、マイクロソフトアカウントで記録されていますのでPCに限らず携帯電話やタブレットで空き時間を利用するのもありだと思います。(私は電車の中でやったり、時間決めて習慣にするようにしたりするようにしています)

この画面もたまに変更となりますし、試験が更新されると英語のサイトが作られてから日本語が作られるために日本語表記だと空白になるなんてこともあったりします。

該当の箇所が空白の場合は英語に切り替えて、日本語に翻訳しながらやるなんてことが必要になることもあるかもしれません。(私は必要に応じて Chrome で翻訳しています。日本語表示でも誤翻訳でわからないの時は英語に表示して日本語に Chrome で翻訳読むこともある)

※これ以降のURLにおいても同様のことはあり得ます。適時URLの「ja-jp」の部分を「en-us」に変更して確認ください。

fundamentalsの試験や一部の試験の場合はMicrosoft Virtual Training Days(https://www.microsoft.com/ja-jp/events/top/training-days)でトレーニングもありますので、こちらを受講するのがおすすめです。

その他一部の試験は書籍も出ています。MCPは定期的に試験内容が更新されているので古い本の場合に問題が全然違うなどがあり得ます。発売ないしは改訂が新しく、以降に試験が更新されていないものが好ましいです。※あまり受験者が多くない試験の本は費用対効果といったビジネス視点から出ないものと推測されます。

他にはUdemyなど動画コンテンツで勉強をする方も非常に増えています。
基本的にMCPの試験問題の漏洩は禁止となっているため違法なものも多々ありますが、合格のために割り切って使っている人などもいます。

具体的なサイトなどは書きませんが、問題集をそのまま売っているサイトやWEBで公開しているサイトなどもあります(答えが間違えているものが多い印象がある)

試験対策にはどういったものが有効か?

「Microsoft Learn のプラクティス評価」というものが出ました。

受けたい試験で一度やって受けていただいて自分に難易度が合うのかなんて使い方もできるかと思いますし、テスト前の理解度の確認などにも利用ができると思いますので是非ご活用ください。

AWS や GCP の試験も同じですが、言葉足らずであったりいつ時点の質問かわからないので何を求められているのかがわかりにくいので早めに問題に触れて傾向をつかんだ方がよいです。

Microsoft 認定資格のプラクティス評価
Microsoft 認定資格のプラクティス評価

試験の更新とプラクティス評価の更新がズレることがある。その際は試験範囲と違うものが出たり、たくさん出る部分がまったくでないなどが発生する

出題形式はどういったものがあるのか?

はじめて受ける方はどんな問題形式なのか不安になる方も多いと思います。

公式に問題のパターンが公開されていますので受けたことがない方は早い段階で出題形式を把握するためにこちらをやることを強く推奨します。aka.ms/examdemo

2024年3月以降(このタイミングですよね?)はテストの回答画面のUIも変わったので、是非やってみてください。テストによっては Microsoft Learn 内の検索をすることができるのですが、この画面の消し方がわからなくてパニックになったことがあります(テストサイトではこの動きは確認できない)

合格基準や合格率は?

1000点満点で7割の700点合格となっています。(例外ありましたっけ?)
同じ試験を受けても毎回問題が変わるので問題数が違うために、〇問あっていれば合格という考えは避けたほうがよいです。また、合格/不合格関わらずスコアが出るのですが、各項目が7割を超えていても不合格となるケースはありますので、少しでも正答率を上げるように勉強することがおすすめです。

受験者数や合格率などは公表していないので探してもでてこないと思います。試験時間も試験によって違うので各試験のサイトでご確認ください。

試験の注意点

MCPは英語で問題が作られてから各国の言語に翻訳されます。言い換えると英語が正なので各国の言語にする際にミスがあるなんてこともざらにあります。

ひどい問題のパターン
・環境を説明しているタブが表示されない
・日本語と英語で環境のパラメータが違う
・日本語が下手すぎて何言っているかわからない
・答えがない or 答えが複数ある
・同じ選択肢が2つある
・いきなり韓国語(テストセンターで声出して笑って怒られたZE☆)

試験官に言ったところで何も対応してくれませんので、英語に切り替えて(日本語で申し込みしても英語に変換はできる)確認することが必要となります。

試験を受けるにはどうしたらよいか?

Microsoftアカウントを作って(既存で持っていればそれでよい)それで試験の申し込みをする必要があります。

昔は組織アカウントとMicrosoftアカウントを意識せずに運用している方が多かったですが、試験合格は個人のスキル証明であるために、会社に関係しないMicrosoft アカウントで登録することが必要です。

先ほどのAZ-900を例で記載をすると下記の項目から画面遷移に従えば試験予約ができます。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-fundamentals/?practice-assessment-type=certification

※申し込んですぐに受ける試験ではなく予約して受ける試験なので注意してください。テストセンターの場合は土日は埋まりやすい(他のCBT試験と共通設備のため)などもあります。

試験はどのように受けるか?

試験は大きく3つの受験方法があります。
一番右の選択肢は普通の方はないので現実的には2択となるのですが、自宅で受けるのかテストセンターで受けるのかといった違いとなります。

オンラインで受けたいという方も多いかと思いますが、「モニターが複数枚あってはいけない」とか「他者が入ってきたり、通り過ぎたりしない」などの条件がありますので事前に確認必須です(環境がNGで受けることができなかったという人も聞いた事があります)
https://www.pearsonvue.co.jp/onvue-tips

個人的見解ですが、近隣にテストセンターがある方はそちらのほうが楽だと思います。

受験料を節約する方法

以前は上記で記載したMicrosoft Virtual Training Days(https://www.microsoft.com/ja-jp/events/top/training-days)でバウチャー(試験を受けるチケット)が配られていたのですが、2023年以降はほとんど配られていないようです。

Microsoft Learn Cloud Skills Challenge などですべての項目をクリアするとバウチャーをもらえるというのは今年も行われていたので利用すると無料で受けることができます(すべての試験に対応しているわけではない)
※Microsoft のイベントに合わせて行われており、イベントに申し込むと無料でバウチャーがもらえるなんて年もありました。

有料の場合も「Exam Replay」という試験に落ちた場合に同一試験をもう1回受けることができる(合格した場合にほかの試験受けるということはできない)というバウチャーも存在します。https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/local-exam-replay.aspx
※私は自腹や会社請求の場合は上でバウチャー買うようにしています。fundamentalsは試験価格が違うので注意が必要です。

ほかにも Microsoft のパートナーの場合は特定試験が半額になるといったものやMicrosoftとの関係によってはある程度融通してもらえるなんてケースもあるかと思いますので、自社ですでにMCPを受けている方がいれば相談すると有益な情報が出てくることもあるかと思います。

合格した際の試験の更新

他の試験などでは有効期限がありそれを過ぎると失効といったものや毎年勉強をしてポイントを取得して申請するものもありますが、Microsoftはちょっと特殊と言えるかもしれません。

・fundamentalsは有効期限はありません
・1年毎の更新で180日前からオンラインで更新試験が受けられる(下記のようなメールが来る)
 ※何回受けても無料で2回以上落ちると24時間あければ再度受けられる。
 ※試験によっては有効期限がない(2つ試験に合格すると認定される試験の片方だけ合格している場合など)

私がMCPを取るときの方法

私が資格試験を受ける理由は試験内容を知るためであり、会社の中で資格取得者を増やす目的であったり、顧客に機能を伝えるためという割合が多いです。顧客や自社メンバーからのツッコミに耐える必要があるので、問題集を丸暗記するということはしません。実際に合格を最優先とする場合はひたすら問題を解く方が早いと思いますがそのやり方ではありませんのでご了承ください。

<事前準備>
下記は上と違う資格という意味で「SC-100」を例にしましたが、それぞれURLの最後の部分を資格名にするとサイトがあると思います。

・該当試験の「学習ガイド」のサイトを用意する。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/resources/study-guides/sc-100

・該当試験の「トレーニングコース」のサイトを用意する。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/courses/sc-100t00

<共通>

①「学習ガイド」より「無料の練習用評価を受ける」で実際の問題を解いてみる。
 ※「Microsoft Learn のプラクティス評価」と同じだと思われる。

 いわゆる問題文になれるのと実際にどれぐらい現時点でできているのかの確認です。「回答を確認する」で詳細を勉強することもできますが、後日行うシラバスをやればわかるものが大半なのでこの時点で確認はしません。実力テスト兼問題傾向確認という位置づけで必ず最初にやります。

②該当資格のシラバスをやる
 上記の場合は下記に表示されているものすべてを行います。

③学習ガイドを見る
「202X 年 X 月 XX 日時点の評価されるスキル」をよみます。シラバスで全く触れていない部分や触れられていても出ない部分があるのでそれを確認します。全く触れられてない部分があれば Learn で探して追加で勉強をします。

④「学習ガイド」より「無料の練習用評価を受ける」で実際の問題を解いてみる。
 いわゆる本番想定で行います。できない問題は「回答を確認する」で調べます。絶対に合格したい人は悩んだものは Microsoft Learn の中で検索して答えのヒントにたどり着けるようにするとよいかと思います。本番で検索できる試験の場合に正答率が上がると思います。

過去にやったことがある勉強方法

<ESIがある場合>
・該当資格のセミナーを受ける(シラバスを時間かけて説明することになるので初学者の場合はよいと思うが、ある程度分かる人だと拘束時間長すぎてきついと思う)
・該当資格の試験対策動画を見る(③に記載されている試験準備ゾーンと同じだと思う。資格によっては役に立たないこともあるのでお勧めはしない)

<その他>
・赤本/黒本などと言われる資格対策の本を読む
・Microsoft が主催する資格対策のセミナーを受ける。
日本の新年度に合わせて行われることが多い印象があるが、MSTEPというサイトの運用がなくなったためにセミナーのタイミングが非常にわかりにくい。
・Udemyなどの動画を見る(初学者系の資格はこれの方がよいかも。AWSやGCPを学ぶときは倍速にして流れをつかむようにしてました)

—ほかにもこんな方法がある—
・資格取得対策のセミナーを受ける(トレノケート/エディフィストラーニング/富士通ラーニングメディアあたりが有名)
・MCPの「問題集」を買う(Microsoft から見ると違約なものが多い)
・MCPの「問題」をWEBで受けてみる(Microsoft から見ると違約なものが多い)
・MCPの更新問題を横流ししてもらってやってみる(これは違約なのか?w) 

※英語ができる人選択肢が増えたりしますが割愛します。

合格体験記とか読みますか?と聞かれたことがありますが、私は読まないです。
昔は読んでたこともありますが、今回書いたような内容(URLの内容)が書かれているだけですし、受けた方と自分のスキルセットが違いすぎるので、簡単とか難しいとかが自分の感覚とあまり合わないからです(私は記憶力悪いですし偏っているのでw)
MCPではなく他の試験を受けるときは勉強方法とかコツをつかむために合格体験記を読みますが、MCPであまり有益な情報を読んだことががないのです、、、

資格情報のキャッチアップ

資格は定期的に更新されます。毎年〇月に更新というものではなく、一定期間が経過していることと、UIの大きな変化であったりサービスの大きな変化があったタイミングなのかなと思っています。

資格のバージョンが変わったり、他のものと統合されたり、廃止されたりいろいろなパターンがありますがそれぞれを追っていると大変なので私は下記のブログを参考にさせていただいています。

焦げlog https://kogelog.com/
(投稿時点の最新の情報はこちら https://kogelog.com/2024/05/01/20240501-02/

Microsoft MVP の方で現在はアーキテクトをされている方が書いているのですが、ご自身も実際にかなりの数の資格を取得されており、AWS12冠じゃないですが、MCP系で現行のものとなると日本で有数の取得者だと思います(サイトで公開されています)。
同じ会社で同じプロジェクトだったこともあるのですが(大型案件のため直接かかわりはないが同じ執務スペースにはいた)、ご自身の担当でない部分も相談されていて、すごい量をこなしている方だなと遠くから尊敬のまなざしで見ておりました。

最後に

ベンダー試験は AWS や Cisco だけではなく Microsoft にもあります。

何社かで採用に関係していましたが、採用の仕事で候補者探しをする際にMCPで検索するケースもあります(答え丸暗記タイプで現場で単純作業もできなかったという人も聞いたことあるので現場に確認はしてもらっています)
会社によっては資格補助や報奨金などもありますし、評価という点で資格取得というのはわかりやすい面はあります(落ちると評価0になってしまうのでメイン評価ではなくオプション的に評価する傾向が強いと思うけど)

ベンダー試験は世の中全般から見ると汎用的ではない点と試験費用の観点から嫌厭されがちですが、Microsoft がこういう使い方を想定しているんだなとかこの機能を推しているだなとかを感じることもできますし、ご興味ある方はぜひ受けてみてください。

ここまで書いたので相談されたときに「一読してね?」とURL送るのは許されるよね?w

公開後の追記

Twitter(X)でのやり取りした上で、ほかの方が参考になりそうなものやいただいた質問を記載します。

<参考になった情報>

・MCPの問題は、1問が複数カテゴリにまたがることがあるそうです(確認テストでは禁じ手ですが、実用性を重視した)
・複数回答の多くは部分点がありますが、その規則や比率は非公開。※複数選択で部分点があること、比率は非公開というのはどこかに書いてあったとのことです。探したものの見つからなかったのですが、こちらはMCPの試験対策の講師の方複数が同じことを言われているので確度は高い情報だと思います。
・正解の選択肢が複数ある場合、どちらを選んでも正解という説があります※真義不詳とのこと
・MCPの問題は統計処理されていて「目標スキルを持っている人が正解しているか、持っていない人は間違えているか」で問題や選択肢が評価されています。たまに意味不明の問題が紛れ込みますが「適切なスキルを持っている人なら何を選ぶか」で判断するとよいです。

<FAQ>

Q:MCPはストレート(1回)で合格されていますか?
A:結構落ちてます。試験日ミスしたことや急な休日出勤で欠席したこともあります。

資格ごとにマイクロソフトが定義している難易度があったりするのですが、それに関係なく自分が弱いところは落ちてます(むしろ難易度高いやつはしっかり対策するので落ちない)。ISV時代のマイクロソフトの技術担当の方は「とりあえず受けて落ちたら勉強するというスタイル」とのことだったので真似して数回落ちましたが、私は凹むタイプで性格的に合わなかったのでやめました。

今回書いた勉強法が万人に受けるとは思っていませんが、自分の勉強法はマイクロソフトの資格の支援体制(ウェブサイトなど)の変革によっていろいろ変わってきました。昔は赤本/黒本を読むことやセミナー受講してから受けることが多かったです。タイトルに2024年とあるのは今後また変わる可能性があるからというのもあります。

少し恨んでいるのは、5年ぐらい前に1日セミナーをしっかり聞けば受かるよといった資格があって、しっかり復習もして関連する部分も調べてから受けたのですが普通に落ちました。その試験はバウチャーがもらえる代わりにマイクロソフトに結果を報告するというものだったので、不合格で報告しましたがその後それに関する連絡はなかったですw

他にも資格対策のセミナーを受けて追加で少し勉強したものの試験内容が大きく変わっていて落ちたなんてこともありました。同じ試験に2回落ちてリベンジしていないなんて資格もあります。2連続で落ちるケースはあまり効果はありませんが、自腹の場合に「Exam Replay」を推奨するのは試験に対するモチベーションを保つために保険をかけておいた方がよいと思うという気持ちから記載しています。

尊敬する国井さん(株式会社エストディアンの代表取締役)がネタで話されることですが「私の持っていない資格を取得して是非自慢してください!」というものがあります。私も自分が持っているものであれば支援するし、自分が持っていないものであればお互いに仕事で助け合うために資格は取ってほしいと同じチームに伝えてきました。資格を取るのがゴールではなく勉強する態勢を取ってほしいというのが根本にあり、報奨金や資格支援といった会社の支援があったので資格をダシに使っていました。

ちなみに国井さんは資格対策セミナーをやるために「わざと」不合格になっているので、たぶん日本有数の連続不合格記録を作られているのだと思います。MCP試験は合格すると失効するまで再度同じ試験を受けられないので、実際の問題に定期的に触れるためには不合格になる必要があります。

別の観点で、資格試験は早く受けた方がよいケースが多いです。900系の fundamentals を例にすると試験で問われる範囲が内容が変わるたびに広くなる傾向があります。本文にも書いた通りで稀に試験が統廃合などされて簡単になるケースはありますが、普通は機能拡充のために範囲は広くなっていきます。(逆に問題の傾向がでてくるので簡単になるという人もいたりしますがw)

追記:「AZ-900に関しては2023年の改訂でデータベース、IoT、SLA、サポートの種類などがごっそり落ちた」とのことです。(徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals教科書[AZ-900]対応 第2版の著者の方からコメントいただきました)

例と出すと、以前は営業職の方にAZ-900を取得してもらいAzureを市場に広げるという戦略としてセミナーでバウチャーを配布していました。セミナーの開催頻度も高く品川のオフィスの場合はそこで試験を受けて(受かれば)合格して帰れるというものでした。身近にいる新卒の方がやっているAZ-900の勉強を比べると、覚えなくてはいけない用語の種類はかなり増えています。実際に以前合格している方で不勉強の方は用語が通じないです。(試験難易度は調整されているのか、その分正答しやすい問題になっている気がします)

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