Professional Google Workspace Administrator 受けてみた(PGWA受験記)

パートナー

自分の過去の経験を振り返ってみると Google Workspace の前身である Gsuite の頃に Microsoft 365 の前身である Office 365 と2本柱で代理店として販売&デリバリーしていたという経験が10年ぐらい前にあります。その後には ISV(Microsoft 365 への移行製品が有名)で働いていたので Google Workspace に移行元として触れる機会が少しありました。その後はご縁があって情シス支援などの仕事をしているのですが、スタートアップ業界は Google Workspace 使っている会社が多いのを感じており、改めて勉強しないといけないなと思っているような状況です。

上記のような背景があるので試験を通して Google Workspace をキャッチアップしてみることにしました。※周りで受ける方が他にもいるのでアウトプットしてみました。

Professional Google Workspace Administrator とは?

まずは Copilot に聞いた内容を書いてみます。

Professional Google Workspace Administratorは、Google Workspaceの管理者として必要なスキルと知識を有していることを認定するGoogle Cloudの資格です。この資格を取得することで、Google Workspaceの各種サービス(Gmail、カレンダー、ドライブ、Meetなど)を適切に管理し、セキュリティを保ちながら利用者に提供する能力が証明されます。

詳細はオフィシャルサイトでご確認ください。
参考:Professional Google Workspace 管理者

試験情報

時間: 2 時間
登録料: $200(税別)
言語: 英語、日本語
試験の形式: 50 ~ 60 問の多肢選択(複数選択)式 ※2024/10月の当方受験時は50問でした。

実際に受験する際に気になるだろう下記の点は公表されていない模様です。
合格率:不明
合格点:不明(他のクラウド試験を考慮しても現実的に7割台な気がする)

他のクラウド試験よりも優れているのは日本語の翻訳が「マシ」という点です。気にならなかったというと嘘ですが、英語にして確認するということはしなくても解けるレベルなので Microsoft や Amazon の資格よりもわかりやすかった印象です。

実際の試験時間は45分程度だったかと思います。答えが複数あるものでどちらがより答えに近いかというところで悩むぐらいで、あとはスムーズに解けたかなと思います。※二日酔いでところどころ斜め読みで回答していますので勘違い回答はあったと思いますが、きっとケアレスミスです(違)

試験の難易度としては自分で導入時の設定していない方やVaultの設定していない方にはちょっと実機触るか問題集をやらないときついかなという印象です。あとは運用をしていればその個所を触っていないとしてもある程度分かるだろうというレベルの問題やAPIに関しては触ったことがあればあたりがつくのではという印象です。セキュリティ関連やVaultの考え方などは他のグループウェアとそこまで大きく違わないので、Microsoft 365 の経験者だと2択までは絞れるだろうなという問題が多かったです。

実際の試験問題としては導入するときのインフラや全体設計の考慮点やセキュリティまわりやトラブルシューティングが出るという印象です。Vaultの問題の割合が多かったり、「Google Workspace ではなくて普通のITの問題では?」という問題がでるのが印象的でした。

試験会場

テストセンターと自宅受験が選択できます。GCP系だったと思うのですがクラウドベンダーの試験で日本語がまったくできない監視員の方に当たって困ったという記事を読んだことがあるのと、風呂場以外に自宅受験できる環境がないので私はテストセンター受験にしました。

Microsoft と Amazon は同じシステムを使っているので同じ会場を選べるのですが、Google は別のシステムのためテストセンターが少ないというのがちょっと困りました。他の試験は埼玉の某所(東側)で受けているのですが、最寄りのテストセンターが池袋や秋葉原あたりになってしまい、「IKEBE楽器の隣じゃん!ついでにギター弾こう!」と雑念から秋葉原選びましたw

30分前から受付OKですという看板を無視して40分前に行きましたが普通に受付してくれました。他のクラウド試験と違い「身分証明書が2種類必要」な点や受験案内に記載されている「受験者承認コードが必要」な点は注意が必要です。受験案内のメールは印刷するように記載されているのですが印刷物を求められることはなく「受験者承認コード」の確認用途に使っただけでした。わざわざコンビニで印刷した意味がない……

秋葉原のテストセンターだけかもしれませんが、英語に翻訳しても日本語が出てくるという環境だったので、ひどい翻訳の時にも英語にできなかったというのはあります。他に4か国語ぐらいに翻訳できたので遊び半分で全部試しましたが、多言語できるわけではないので「”英語”選択(自動で日本語翻訳されている)」に戻して試験を受けました。

PGWAでは問題を解いた後にアンケートを答えるのですが(SKIPもできるようですが試していない)、一部が英語(オブジェクトに関連する表示)なのは驚きました。言語設定で「”日本語”を選択」すると完全に日本語になりましたのでこれも覚えておくとよいかもしれません。

テストセンターの違いなのか試験の考え方の違いなのかはわからなかったですが、試験後にスタッフのID/PASS画面になったらスタッフを呼んで一緒に出なくてはいけない点も新鮮でした。(テスト直前にも言われたので勝手に出ると問題になるのだと思う)

勉強方法

私の場合(パートナーだったのでちょっと特殊なのですが)を書くのと、これから受ける人へのおススメの方法(パートナー以外)という2種類を書いてみようと思います。

私の勉強方法

①Google Workspace 概要ワークショップBasic編
②Google Workspace 概要ワークショップAdvance編
③Google Cloud Technical Solution Training 
④Google Workspace Administrator 試験対策講座 

上記のパートナーのセミナーを受けてとりあえず力試しで受けてみるかという感じで勉強せずに行きました(無料バウチャーだったので落ちたら勉強して受ければいいやと思ってた)。GCP系は受けたことがなかったので試験会場の雰囲気などにわからず社会科見学的な観点と業務とプライベートが立て込んでおり勉強できないけどバウチャーの期限が迫るという状況だったのでとりあえず受けてみるかというのが背景にありました。

私と同じくパートナーの方は③と④はおススメしますが、概要に関しては資料などを過去に読んだことがあったり、すでに触っている方であれば不要だと思います。特にBasic編は本当の初学者の方向けなので、しっかり目な社内研修受けていたり既にクラウドについての勉強などをしたことがある方だと不要だと思います。

そのほかにパートナー向けの本資格用のトレーニング教材もありますが、業務もプライベートも立て込んでおりまったくやってないです。本来であればこれを受けてから③・④を受けるのが一番体系だって理解できるのではないかなと思います

ちなみに①と②はワークショップではなく「ただのセミナー」です。タイトルに偽りありだとおもっているので改善した方が良いと思ってます(苦笑)

おすすめの勉強方法

パートナーではないことを前提とするので上のようなセミナーや支援はないものとして考えます。

①基礎的なITの知識がある方であれば Udemy を受けるのが一番早いと思います。
Professional Google Workspace 認定試験が”ざっくり”「スッキリ」分かる講座 模擬(100)

画面の字幕はAIで字幕作ったのかと思うようなレベルなので誤翻訳やタイポ的なものが多くてわかりずらいです。動画の方がイメージしやすいかと思ってこちらを優先的に書いていますが、こういうノイズが気になる方は②のドキュメントの方が良いと思います。

②ドキュメントの方が良いという方や字幕のミスなどのノイズが気になってしまうという人はこちらをおすすめします。Google Workspace完全活用マニュアル:小規模企業を強化するためのスマートなガイド: 中小企業の業務効率化につながる最強ガイド (ICTオフィス相談室ブックス)

③上記の①or②を見てもわからない方というのは基礎の部分で足りない部分があるのでそこを個別に補うか、初学者の方ということでしたら Google Workspace の導入本などを一度斜め読みで読み抜けてから①or②を調べながら最後まで理解するというのが良いのかなと思います。

試験を検索すると英語版ですが公式で「Professional Google Workspace Administrator」の模擬問題があります。どういう回答方式か試すという意味では意味はありますが、問題自体はあまり質もよくないですし、人によっては誤った方向に受け取る可能性がある(試験スコープがものすごい広く感じると思う)のでこの模擬試験に関しておススメできる人を選ぶかもしれないなというのが個人的な見解です。

自分の経験

問題自体はおそらくストックがあってある程度シャッフルされているかと思います。たまたま私の時がそうだっただけかもしれませんのであくまでも参考程度としてご理解ください。

おすすめの勉強方法①に書いた問題集を試験後にやってみましたが、2~3割はほぼ同じ問題だったような気がします。Vaultを問う問題は前提条件があれこれ違っていたのでそこをしっかり読み解かないと答えを間違えるだろうなというひっかけ要素が強かった気がします。

公式の模擬問題やおすすめの勉強方法にあるような問題でわかりにくくて問題としてひどいなというものは本番にはなかったような気がします。ただ、翻訳がひどくて失笑した問題や何が言いたいんだろうという問題はあって、声に出すと怒られるので口をもごもごしながらゆっくり読んだというものはありました(それぞれ1問だけだったので諦めて次の問題行きましたw)

最後に

試験を振り返ってみると私の場合は Microsoft 365 の管理者の経験があり、テナント設定やメール系の知識やデータの管理の観点があったので Google Workspace と Microsoft 365 のサービスの違いという点や固有機能を補うだけで試験対策がある程度できたのかなと思います。

同じような Microsoft 365 の管理者の方であれば一度環境を作るのと ③Google Cloud Technical Solution Training と ④Google Workspace Administrator 試験対策講座 だけで合格まではいけるかもしれません。

ブログを投稿するにあたり数名のGCPを全部受けている方のブログを見てみましたが、感じた難易度は多少上下があるようです。利用者が多い SaaS であり関連ドキュメントもしっかりしているので、それを読んで機能を理解していればあとは問題慣れだけすればなんとかなるのではないかなと思います。

受験者に言えることは試験範囲の用語がわからないというのをまずなくし、場合による使い分けができる程度の理解をすることが最優先だと思います。その後は試験をパスすることを優先するのでればUdemyの問題集を買って問題に慣れて数こなす方が合格への道は近い気がします。

私が受けるときに参考としたブログ(これ以外も何個か読みましたが参考にしていないです)
【最短合格】Professional Google Workspace Administrator 認定資格、急遽必要になったので「5営業日」で取ってみた

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